「若返りの香水」ハンガリーウォーターを作ってみよう♪
最古の香水と言われるハンガリーウォーター。
ハンガリーウォーターについて、そしてその作り方・使い方についてご紹介致します。
ハンガリーウォーターとは?
ハンガリーウォーターとは、ローズマリー等のハーブとアルコールを蒸留した蒸留水(リキュール)のことで、14世紀に、ハンガリーの王妃が愛用していたと言われています。
当時はまだ精油を作る技術がなく、香りを動物の脂に移す方法でポマードを作ったり、アルコールに香りを移してコロンを作るという方法しかありませんでした。
ハンガリーウォーターは、レシピの残っている中では、最も古い香水といわれており、次のような逸話も残されています。
『1370年頃、70歳を超えたハンガリーの王妃エリザベートはリューマチに悩まされながら、王亡き後の寂しい日々を過ごしていました。
昔の容貌を取り戻したい、一目惚れしたポーランドの若い王とお付き合いしたい…そんな想いを抱きながら、遠い森に住む隠者に相談に行きます。
その途中でみすぼらしい身なりをしている男性に会いました。
心優しい王妃は、その男にマントと食べ物を与えました。
それに感謝したこの男性は、王妃に 「若返りの香水」 の処方を教えました。
王妃は、その処方通りに香水を作って試してみました。
すると、手足の症状がみるみる回復するだけでなく、日ごとに美しくなってゆき、見違えるように外見も若返っていきました。
そして、ポーランドの若き王から求婚されたとの事です。』
それからというもの、このハーブを使用した香水は「若返りの香水」と呼ばれ、ハンガリーウォーターは、現代までそのレシピ・効能が語り継がれています。
材料
無水エタノール 100cc位
ミネラルウォーター 200cc位
300ccの空容器
乾燥ハーブ
・ペパーミント 10g
・ローズマリー 10g
・ローズ 5g
・レモンピール 5g
作り方
①300ccの空容器に、ミネラルウォーターを200cc入れます。
②次に、容器に乾燥ハーブを入れます。
③乾燥ハーブを入れ終えたら、容器の蓋をしめて振り、乾燥ハーブとミネラルウォーターを馴染ませます。
④容器に100ccの無水エタノールを入れます。
⑤よく振り、アルコール水とハーブを馴染ませます。
⑥容器がアルコール水で満たされなかった時は、酸化防止のためにミネラルウォーター、または無水エタノールを注ぎ、口一杯になるまで足します。
⑦蓋をして、よく振ったら完成です。
保存方法
精油で作るものと違い、乾燥ハーブから香りを抽出する方法では、より多くの時間が必要になります。
少なくとも、1ヶ月は冷暗所(流しの下など)に置きます。
また、時々振って、香りの抽出を促してあげます。
時間が経つごとに香りが熟成してきます。
途中何回かローションの香りをかぎ、香りが徐々に変化するのを感じてみてくださいね♪
保存1ヶ月後は…
抽出液に含まれているハーブは、お肌に付くと感触がよくありませんので、茶こしなどでこして別のガラス瓶に移して保存します。
残ったハーブは、お茶パックや布の袋に入れて入浴剤として香りを楽しみましょう。
使い方
通常、ミネラルウォーターで、5~10倍に薄めて使用します。
お風呂上がりに、収斂用のスキンローションとして使用しても良いですし、スポーツ後の筋肉クールダウン用として、また、デオドラント用のローションとして用いるのもオススメです。
フェイススプレー、ボディスプレーなどのキャリアにもなりますので、この時は、キャリアに対して精油を1%程度加え、スペシャルなケアを楽しみましょう。
保存の際は、保存ビンの底に「澱」がたまる事もあります。
これは、抽出されたハーブの成分が結合してできたもので、特に肌に悪いというわけではありませんのでご安心下さい。