アロマクラフト作製に使う基材

 

アロマクラフト作製に使える基材は沢山あります♪

 

 
 

基本的に、植物性のものは、何でも基材になります。
 
片栗粉等、普段食用として使用している材料も、様々なカタチのアロマクラフトに変身させる事が出来ます。
 

 
 
一般的に多く利用されやすい基材は、以下の様なものがあります。
 
 

 

1.クレイ



 
クレイは、花崗岩などの鉱物粘土で、古来より美容や治療に使われてきました。
 
粘土を乾燥させたものなので、主に水などに溶かして使用します。
 
吸収力、吸着力があり、肌や体内の老廃物除去に優れており、ミネラルも豊富に含まれています。
 
毛穴の汚れや古い角質なども取り去り、すべすべとしたお肌を実感できますので、昔から粘土の泥パックとして、世界各地の温泉地などで使われています。
 
 
アロマクラフト作製で使われるクレイは、「モンモリオナイト」や「カオリン」の2種類がよく使われています。
 
上記のクレイの詳細や使用法については、こちらの記事よりご紹介しています。
 
 
 

2.みつろう


 
みつろう(蜜蝋)とは、ミツバチが巣作りの際、体から分泌する蝋(ワックス)のことです。
(ミツバチは、その蜜蝋と花粉などを混ぜ合わせて巣を作っていきます。)
 
 
みつろうは、融点が高く、溶けにくいという性質があるため、アロマクラフトとしては、ハンドクリームやリップクリームの基材として使用されます。
 
 

 
 
 

2-2.キャンデリラロウ(キャンデリラワックス)


 
メキシコ等の砂漠地帯に生育する植物・キャンデリラ草の樹液から精製して得られる植物性ワックスです。
 
 
みつろうと同様、融点が高く、溶けにくいという性質があるため、化粧品の基材としても使用されています。
 
アロマクラフト作製の際、ヴィ―ガンの方は、みつろうの代用として、植物性であるキャンデリラロウのご使用がオススメです。
 
 
 

3.精製水


 
精製水とは、ろ過・蒸留・イオン交換を経て、不純物を取り除いた水です。
 
手作りのアロマクラフトに水道水を使用すると、保存期間や仕上がりに影響が出てしまいますので、精製水を使用します。
 
精製水自体は保存期間が短いため、無水エタノール等と合わせる事で、アロマクラフトの保存期間を長くさせる事が出来ます。
 
精製水の代わりに、ミネラルウォーターを使用する場合もあります。
 
 
 

 
 
 

4.無水エタノール



 
無水エタノールは、アルコールの一種です。
 
 
精油自体は水に溶けにくいのですが、アルコールは油には溶けやすい性質を持っています。
 
アロマクラフト作製時は、無水エタノールと精油を混ぜ合わせることで、他の基材(水等)によく馴染み、精油の作用・成分をしっかり堪能することが出来ます。
 
 
アルコールのため、アロマクラフトの保存期間も延ばしてくれます。
 
ルームスプレーやフェイススプレー作りなどには欠かせない基材です。
 
 
 

 
 
 

5.キャリアオイル(ベースオイル)



 
精油は単体で使うと高濃度のため、原液を肌に直接塗布するのは大変危険です。
 
お肌に塗る場合、通常は、植物性のオイルで薄めて使用します。
 
「キャリア」には、「運ぶもの」という意味があり、精油の成分を体内に運ぶもの…として、アロマクラフト作製の観点から、植物油を「キャリアオイル」と呼びます。
 
 
精油をオイルで希釈することで、肌の奥深くに精油を浸透させる事が出来るだけでなく、万遍なくお肌に精油の成分を行き届けさせる事が可能になります。
 
 
キャリアオイルは、種類によって性質が異なるため、肌タイプや用途に合わせて使用を楽しむことが出来ます。
 
それぞれのキャリアオイルの詳細については、以下の種類のリンク記事よりご紹介しています。
 
 
【キャリアオイルの種類】
 

オイル オススメの肌タイプ
スイートアーモンドオイル 全ての肌質
ホホバオイル 全ての肌質
マカダミアナッツオイル 乾燥肌
アボカドオイル 乾燥肌
オリーブオイル 乾燥肌、老化肌
カレンデュラオイル 乾燥肌、敏感肌
セントジョーンズワートオイル 脂性肌、敏感肌
ローズヒップオイル 乾燥肌、アレルギー肌
カメリア(椿)オイル 乾燥肌
ココアバター 乾燥肌
シアバター 乾燥肌、敏感肌

 
 
 

【関連レシピ】
 
flower01アロマでボディケアを楽しむ
 

 
 
 

6.フローラルウォーター


 
精油は主に水蒸気蒸留法で抽出するのですが、その際に作られる芳香蒸留水のことを、フローラルウォーター(ハーブウォーター)と言います。
 
 
水蒸気蒸留法では、植物を水蒸気に当て、精油成分を気化させ、その後冷やしていきます。
 
その際、脂溶性・水溶性の2層の液体が出来るのですが、脂溶性の液体が精油であり、水溶性の液体がフローラルウォーターとなります。
 
 
精油ではない部分だからと、フローラルウォーターは処分される事もあるそうですが、歴史的に見れば重宝されていたフローラルウォーター。
 
今また、その有用性が見直され、様々な植物のフローラルウォーターが販売されておりますが、ローズ、ラベンダー、ネロリ、ペパーミント等、精油同様その種類は多岐にわたります。
 
 
保湿効果、角質ケア、肌の引き締め効果があり、スキンケア・ヘアケアに用いられる事が多いです。
 
フローラルウォーターは、精油と比べ成分の濃度が低いため、作用はゆっくりでありながらも、敏感体質の方も比較的安心して使用出来るのが特徴です。
 
 
飲用も出来るフローラルウォーターですが、添加物が含まれていたり、どの様に育てられた植物かもわからないため、むやみに飲用するのは危険です。
 
日本では特に、精油も含めフローラルウォーターは、雑貨扱いです。
 
販売元・成分を確認し、飲用水として認められ販売されているもののみ飲用しましょう。
 
 
 

7.天然塩



 
ミネラルが豊富なため、発汗作用があります。
体内の老廃物を排出し、体を温め、活性化します。
 
粒の大きさは、粗いもの、細かいもの…と様々です。
 
粗塩はバスソルトとして、微粒子はスクラブとして使用するのが一般的です。
 
 
天然塩は、「海水塩」だけでなく、「岩塩」もあります。
 
「海水塩」の中で、スーパーで簡単に、安く手に入る「粗塩」は、1回の購入で長持ちするので、天然というところに強いこだわりがなければ、1つの選択肢としてアリかと思います。
 
簡単に、純粋に、アロマのバスソルトを日々楽しまれている方にもオススメです。
 
 
 
 
「岩塩」は、数億年前のこと、地殻変動で海(土地)が隆起し、海水が陸上に閉じ込められ、その水分が乾燥により蒸発し、海水の塩分が結晶化したものです。
 
岩塩の色は、乳白色やピンク色、紫色…と様々ですが、この色は不純物ではなく、地層中で数億年にわたって浴びた熱や天然放射線の影響とされています。
 
バスソルト作りで、カラーの癒しも合わせて受け取りたい場合は、カラフルな岩塩でアロマクラフトを作製してみるのもオススメです。
 
 
 

 
 
 

8.重曹



 
重曹といえば、お料理やお掃除等、基本的に安心して使える万能アイテムです。
 
アロマクラフト作製では、重曹は、精油と合わせて脱臭に使用したり、その洗浄力からお掃除用スプレーや、クレンザーを作られることが多いです。
 
反面、アルカリ剤として洗浄用途としての効果は薄く、洗濯には向かない、トイレのアンモニア臭など、アルカリ性の臭いは消せない…といった向き・不向きはありますので、精油・別基材を組み合わせたりなどして、研究してみるのも楽しいかもしれません。
 
 
 

 
 
 

9.ドライハーブ


 

 
 
ドライハーブとは、乾燥させたハーブのことです。
 
石けんのクラフト作製時、石けん素地にハーブのお花や葉の形そのままを混ぜたり、上部に散らして飾り付けを楽しむ事が出来ます。
 
 
ハーブを使用したアロマクラフト作製では、「ハンガリアンウォーター」は有名です。
 
「ハンガリアンウォーター」とは、ハーブをアルコールに漬け込んだもので、『最古の香水』と言われています。
 
 
 

 
 
 

ドライハーブを粉末状にしたものは、「ハーブパウダー」と呼ばれます。
 
 
こちらは、他の基材と混ざりやすいため、クリームや入浴剤作製に使用されることが多いです。
 
石けん素地に混ぜ、ハーブ独特のカラーと作用を楽しむことも出来ます。
 
 
 

 
 
 

10.石けん素地



 
無香料・無着色の植物性石けんを使用します。
 
好きな色(ハーブパウダー等)や香り(精油)を入れたり、ドライハーブを散らして固めるだけで、簡単にお好みの石けんを作製する事が出来ます。
 
 
手でこねて作る石けん素地は、お子さんと一緒に作るとまた楽しめるかと思います。
 
 
 
透明石けん素地である「グリセリンソープ」(MPソープ)は、電子レンジや湯せんで簡単に溶けます。
 
あまり手間をかけずサクッと作製したい方には、コチラの方が楽かもしれません。
 
 
 
クラフト作製される方の中には、市販の固形石けんを、すりおろし器ですりおろしてから使用したり、もしくは市販の粉石けんを使用して、オリジナル石けんを作製される方もいらっしゃいます。
 
 
 

 
 
 

11.石けんシャンプー


 
無香料・無着色の無添加シャンプーを使用します。
 
近年では、シリコンや合成ポリマー、酸化防止剤、合成界面活性剤…といった言葉に敏感な方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
そういった自然派の方には、石けんシャンプーはオススメです。
 
 
手作りシャンプーでは、お好きな精油を加え、簡単にオリジナルシャンプーを作製する事が出来ます。
 
精油それぞれが持つ作用を活かし、自身の髪質に合ったシャンプーを研究してみるのも楽しいかもしれません。
 
 
 

 
 
 

12.無香料台所用洗剤


 

 
無添加なので、お肌にも地球環境にも優しい台所用洗剤です。
 
その優しい洗剤に、精油を加えるだけで、香りの癒し効果だけでなく、汚れ落ちの効果も期待できます。
 
特に、オレンジやレモン、グレープフルーツなどの柑橘系精油の主要成分は、モノテルペン炭化水素類の「リモネン」という成分です。
 
リモネンは、汚れを溶かして落とす溶解作用や抗菌作用に優れているため、食器洗浄はもちろんのこと、電子レンジ周りや冷蔵庫の中のお掃除に大活躍してくれます。
 
 
お掃除用クラフトとして、クレンザーの役割を担う重曹もよく使われます。
 
液体洗剤とクレンザー、ダブル使いで、頑固な汚れにアプローチする事も可能です。